チャート上位は同じ顔……【オリコン】ランキングが“変われない”理由
2020年1月18日 08:00
2016年9月18日 11:00
――今夏、元来のLDHファンのみならず、一部の層にやたら突き刺さった映画『HiGH&LOW THE MOVIE』。一体、何が我々をそんなに惹きつけたのか……? ヤンキーマンガや映画を長年見続けてきたライター・藤谷千明氏と、アクション映画やバイオレス映画に造詣の深いライター・加藤ヨシキ氏が、その理由を戸惑いながら分析します。なお、同席している担当編集は重度のLDHヲタです。
【鑑賞POINT・6】『HiGH&LOW』とは「信頼」の映画である
雨宮兄弟の長男(中央)誰かに似ている気が…。(『THE RED RAIN』公式HPより)
藤谷 映画本編の話に戻すと、2000年代以降の不良マンガ、たとえば『QP』や『莫逆家族』、『サムライソルジャー』がそうだったように、不良のグループでカリスマだった人が大人になれないというストーリーって、この十数年くらい不良マンガの大きなテーマなんですよ。でも『サムライソルジャー』にしても『QP』にしても、あまりうまい落とし所が見つかってない気がするんです。例えば『QP』の場合は我妻涼はラストに撃たれて声を失ってしまうけどそのまま生きつづける、というある種美化した結末で、『サムライソルジャー』もバタバタした感じで終わっていて。
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