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【premium限定連載】芸能ジャーナリスト・二田一比古の「週刊誌の世界」

上戸彩、武井咲、剛力彩芽…稼ぎ頭たちが迷走する美女軍団事務所オスカーの起死回生作戦

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 老舗の「ナベプロ」系列を筆頭に、「ホリプロ」「スターダスト」「アミューズ」と大手プロが所属タレント、スタッフを増やし順調に勢力を拡大するなか、「国民的美少女コンテスト」でお馴染みの「オスカープロモーション」が迷走している。最近のオスカーの話題といえば、剛力彩芽(26)の熱愛騒動。ZOZOTOWN経営者の前澤友作氏(42)との熱愛を巡り、世間を巻き込んで喧々囂々の大騒ぎ。事務所の「25歳までは恋愛禁止」を守り忠実に与えられ仕事をこなしてきた剛力だったが、解禁と同時に一気に弾けた。しかも、相手は億万長者の実業家・前澤氏。「あの剛力が」と思うほど夢中な様子が、自ら発信するSNSからも見てとれる。テレビ関係者もこう話す。

「事務所の“ゴリ押し”で女優の仕事をとっていると揶揄されるほど、事務所の期待を一身に背負い期待される面もあったのですが、群雄割拠の若手女優界にあっては、演技力がものをいう。次第に失速し、本人も悩んでいた時に恋愛解禁と前澤との出会いがあった。恋に走るのもわかる。事務所も伸び悩んでいる女優に対して恋愛まで反対できない。相手も実業家。ヘタに反対すれば、前澤が得意とするSNSなどで事務所批判をしないとも限らない。“結婚”“破局”どちらに転んでも事務所側は静観するだけでしょう」

 好感度の良さから一時はCMでも活躍していた剛力だったが、恋愛相手が特定の企業の経営者となるとイメージの問題もあり、CMタレントとしても危うい状況になっている。稼ぎ頭の1人だっただけに事務所にとっては大きな痛手。剛力だけでなく、昨年秋には若手女優として頭角を表していた武井咲(24)とEXILEのTAKAHIRO(33)のデキ婚もあった。恋愛発覚当時、事務所は交際を否定していたが、女心には事務所も勝てない。恋愛継続どころか、デキ婚で事務所を説得する形になったと言われている。追い打ちをかけるように剛力の交際宣言。1年足らずの間に2人の女優が一線から離脱していった。幅広いタレントが所属する事務所なら別のタレントで補填はできるが、女優が中心の事務所。次から次へと手を打っていった。オスカーの看板オーディションである「国民的美少コンテスト」に続いて、すでに9回目となる「美魔女コンテスト」では35歳以上の美魔女を募集。グランプリを含めて3人が選ばれた。さらに、2回目となる「ミス美しい20代コンテスト」も開催。受賞者は賞金300万円と映画・ドラマ出演が約束されている。

「今は数が必要は状況なんでしょうね。元々、モデル事務所ですから、美女を見極める眼力には定評がある。しかし、コンテストで選りすぐりの美女を選んでも、雑誌などのモデルでは即戦力としては期待できるが、女優としての能力は別。ビジュアルで売ってから芝居を勉強させても天性の素質がない限り、そんなに簡単なものではない。話題性と事務所の力で起用されても一過性で終わる可能性がある。ドラマ界は演技力なくして続かない時代です」(テレビ関係者)

 オーディションの乱発開催。そんな事務所の方針に嫌気がさしたのか、この夏に大量のスタッフが会社を辞めている。今や事務所を支えているのは米倉涼子(43)一人。

 今秋は人気シリーズ「ドクターX」のイメージが定着することを嫌い、今回は弁護士役として「リーガルV」(テレ朝系)に主演。話題性はあるが、「女医から弁護士に役が代わっただけで、内容はドクターXと変わらず、セクシーでかっこいい米倉が前面に出ている」(放送記者)という。果たしてどれだけの数字を出せるかは未知数。米倉に続く上戸彩(33)も今や主婦業に軸足を置いており、女優よりもママさんタレントとして今はCMが中心。くだんの武井も春に出産した後、早々に話題のCM「ハズキルーペ」で仕事復帰。結婚前に主演した「黒革の手帳」を彷彿させるクラブママ役で出ているが、「棒読みみたいな台詞回し」で評判はイマイチ。それでも結婚前と変わらない美貌でどこまで女優として盛り返すかが焦点。ドラマ復帰は年明けと言われているが、「若手女優は演技派揃い。美貌だけで数字が取れるほどドラマ界はあまくない。米倉の女医のように、武井もハマり役に当たれば再びママさん女優として再ブレークする可能性はありますが…」(テレビ関係者)と、業界内の見方も半信半疑。

 オーディションで選ばれた女性のなかに「掘り出し者」がいるかどうかに期待がかかっている。

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