フジテレビは山下智久と“心中”する構えのようだ。
7月27日より全国公開となる『劇場版 コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―』のPR作戦が、前代未聞の力の入りようだと業界関係者に驚きをもたらしている。
7月23日より5夜連続でスピンオフドラマ『コード・ブルー -もう一つの日常-』が放送されているが、劇場版公開直後の8月2日より、放送とは異なるディレクターズ・カット版としてDVDで緊急レンタル開始されることが決定している。さらにすごいのが番宣体制だ。
「フジのあらゆる番組を『コード・ブルー』の出演者がジャックしています。23日の『ネプリーグ』を皮切りに、25日には『2018 FNS うたの夏まつり』、26日には『VS嵐』に主要キャストの山下らが出演。その他の情報番組などにもできるだけ長い時間、映画情報を流すように指示が徹底されています。前週には日テレ映画の『未来のミライ』が公開され、『金曜ロードSHOW!』では同じ細田守監督作品の『時をかける少女』と『バケモノの子』を2週連続(7月20日・27日)で放送されていますが、『未来のミライ』2週目の興行収入に『コード・ブルー』の初週が負けるようなことがあれば赤っ恥ですから、力が入るのも当然でしょう。映画は当たればデカいですし、今年のフジの命運はすべてココにかかっていると言えそうです」(テレビ関係者)
しかし、この番宣攻勢には思わぬ落とし穴があるという。フジテレビ関係者が明かす。
「『コード・ブルー』の番宣にお金がかかりすぎて、すでに秋以降の宣伝予算を前倒しで注ぎ込んでいるような状況なんです。10月期には、『東京ラブストーリー』以来27年ぶりの共演となる織田裕二と鈴木保奈美の作品も控えており、そちらの宣伝費をプールできるのか。それ以外の作品は、大幅に予算が削られるのは間違いないでしょう」
果たして劇場版『コード・ブルー』は、フジテレビを“救命”できるだろうか。