サイゾーpremium  > 連載  > 西国分寺哀の「大丈夫?マイ・フレンド」  > 『西国分寺哀の「大丈夫?マイ・フレンド」』【34】/【由美子】の夢は夜ひらく
連載
『西国分寺哀の「大丈夫?マイ・フレンド」』【34】

出会ったのが独身中年男性だったら、なんの問題もなかった――【由美子】の夢は夜ひらく

+お気に入りに追加

『高橋由美子』

1805_takahashiyumiko_200.jpg
『南くんの恋人 DVD-BOX』(ポニーキャニオン)

「週刊文春」(文藝春秋)3月22日号にて、妻子ある一般人男性との不倫が報じられた女優・高橋由美子。最近では、「女優なのに酒好きで豪快」と、佐藤仁美とキャラが被りつつあったが、不倫が上乗せされたことで、一歩抜きん出るかたちとなった。


 20世紀最後の正統派アイドル――。

 高橋由美子、デビュー当時のキャッチフレーズである。「週刊文春」3月22日号に掲載された一般人男性との不倫報道のせいで、30年近くたった今、このキャッチフレーズが皮肉的に使われるという状況を一体誰が想像したであろうか。本人にしてみれば「え! まだソレ言われるの!?」といった、クリエイターが何かっていうとザ・ブルーハーツの名曲を引っ張り出してくるような、そんなうんざり感があるかもしれない。

 そして、この「キャッチフレーズがあだとなる」問題。今のアイドルの娘たちだって、決して他人事ではないのである。もうね、こんなご時世なのだから、いっそのこと、ある程度の事態を想定してつけておくべきではないだろうか。

「はい! 好きになったら一直線!! 奥さんがいても構いません! 不倫も辞さない純愛アイドル・姫田 恋(ひめた こい)です」

 こんなふうに周囲を慣らしておくことが、後々のリスク分散になるのだ。状況はまったく違うが、小泉今日子だって、豊原功補と交際していたのはなんとなく皆知っていたわけで、その下地があったからこそ、突然の不倫告白であっても焦点が「え!? なんで公表したの?」にズレた感じは否めない。こういったマイナスのイメージ戦略というものが、今後必要になってくるのである。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年11月号

サヨクおじさんが物申す 腐敗大国ニッポンの最新論点

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ