『高橋由美子』
『南くんの恋人 DVD-BOX』(ポニーキャニオン)「週刊文春」(文藝春秋)3月22日号にて、妻子ある一般人男性との不倫が報じられた女優・高橋由美子。最近では、「女優なのに酒好きで豪快」と、佐藤仁美とキャラが被りつつあったが、不倫が上乗せされたことで、一歩抜きん出るかたちとなった。
20世紀最後の正統派アイドル――。
高橋由美子、デビュー当時のキャッチフレーズである。「週刊文春」3月22日号に掲載された一般人男性との不倫報道のせいで、30年近くたった今、このキャッチフレーズが皮肉的に使われるという状況を一体誰が想像したであろうか。本人にしてみれば「え! まだソレ言われるの!?」といった、クリエイターが何かっていうとザ・ブルーハーツの名曲を引っ張り出してくるような、そんなうんざり感があるかもしれない。
そして、この「キャッチフレーズがあだとなる」問題。今のアイドルの娘たちだって、決して他人事ではないのである。もうね、こんなご時世なのだから、いっそのこと、ある程度の事態を想定してつけておくべきではないだろうか。
「はい! 好きになったら一直線!! 奥さんがいても構いません! 不倫も辞さない純愛アイドル・姫田 恋(ひめた こい)です」
こんなふうに周囲を慣らしておくことが、後々のリスク分散になるのだ。状況はまったく違うが、小泉今日子だって、豊原功補と交際していたのはなんとなく皆知っていたわけで、その下地があったからこそ、突然の不倫告白であっても焦点が「え!? なんで公表したの?」にズレた感じは否めない。こういったマイナスのイメージ戦略というものが、今後必要になってくるのである。