山口百恵『GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション』
今年も上半期が終わったところだが、NHKがすでに年末の紅白歌合戦の目玉として、ある大物に白羽の矢を立てたという。その歌手こそ“昭和の歌姫”山口百恵だ。
百恵といえば、わずか7年の芸能活動ながらシングル31作の累計で1630万枚、LPは45作の累計で434万枚を売り上げ、1970年代最もレコードを売り上げた歌手である。1980年に俳優の三浦友和との結婚を機に21歳で引退。以来、57歳となった現在まで表舞台にはまったく出ていない。
「彼女は人間・三浦百恵として、山口百恵のイメージを死守したいという強い責任感を持っています。そのため、本人出演はおろか、過去の資料映像すら使用許諾が下りることはほぼありません」(テレビ関係者)
ところが、ついにその禁が破られたのだ。6月28日の『UTAGE!』(TBS系)では山口百恵特集を放送。その中で百恵の長男でシンガーソングライターの三浦祐太朗が出演し、母への想いを込めて名曲『秋桜』を熱唱した。なんとその際、20歳当時の百恵の歌唱映像が流れ、祐太朗と交互に入れ替わるように何度も大映しになったのだ。その往年の神々しいまでのスターのオーラに共演者も思わず涙。会場は感動の渦に包まれた。
「当時に思いを馳せる年配層とは逆に、百恵を知らない若い世代からは、『誰の曲?』『山口百恵って誰?』と局に問い合わせが殺到したそうです。この情報を聞きつけたNHKがさっそく親子共演を今年の目玉にしようと動き出したといいます。実際、祐太朗が収録の朝に百恵にLINEで『秋桜』を歌うことを報告したところ、『祐太朗がカバーしてくれるのはうれしい』とスタンプ付きで送ってきたそうですから、息子の紅白出場のためならひと肌脱ぐ可能性はありそうです」(前出・テレビ関係者)
実現すれば視聴率50%超えは確実だが、はたして伝説は甦るのか?