『FNN参院選情報』HPより
7月10日に行われる参議院選挙まで残りわずか。そこで注目なのが各局の選挙特番。取材力だけでなく、ゲストのキャスティング、テーマの切り口をはじめ、局の実力が問われるだけに、特番のために編成されたチームは連日激務に追われている。
そんななか、背水の陣で挑むのが特番惨敗中のフジテレビ。起死回生の一手として、メインキャスターは宮根誠司を選んだが、これが局内でも大顰蹙。早くも負け戦ムードが漂っているという。
「テレ朝の『報道ステーション』の富川悠太アナをはじめ、春の改編で各局の看板ニュース番組のキャスターが交代したこともあり、年明けからフジも仕掛けを考えていました。
『ユアタイム』が成功していればショーンKという線もありましが、例の騒動で立ち消えに。報道スタッフの中には、正攻法で『みんなのニュース』のキャスターの伊藤利尋アナを推す声がありましたが、ピンでの起用には上層部が難色を示しました。そこで浮上したのが宮根誠司でした」(フジテレビ局員)
彼はこれまでもフジテレビの選挙特番を担当した経験もあり、確かに無難なキャスティングと思えるが。
「実は宮根が担当したこれまでの選挙特番は数字もイマイチ。台本や流れを無視してのスタンドプレイも多く、スタッフの評判も良くありませんでした。知名度もあって今回キャスティングしましたが、本人はヤル気満々。自分が仕切るとばかりにマイペースで、伊藤アナもやりづらそうです」(特番スタッフ)
またほかのゲストのキャステイングにも首を傾げるむきも。
「今回の選挙から選挙権年齢が18歳以上になるために若者向けのゲストとして藤田ニコルをキャスティングしましたが、ウケを狙いすぎと一部から反対意見がありました。また安藤優子が24時から第2部のキャスターを務めますが、これにもスタッフは頭を抱えています。もはや昼のワイドショーでも失格の烙印を押されつつあるだけに、“いまさら感”は否めません。全てにおいてズレているフジの現状を表すような特番になりそうです」(前出・局員)
各局の選挙特番を見比べるのも面白いかもしれない。