『アンタッチャブル柴田英嗣の日本一やかましい動物図鑑』(講談社)
12月6日、『M-1グランプリ2015』(テレビ朝日系)が放送され、トレンディエンジェルの初優勝で幕を閉じた。今年、5年ぶりの復活となったが、全体的にこれまでよりもスケールダウンした感は否めない。お笑い関係者が番組を振り返る。
「やはり一番大きかったのは、審査員が松本人志などの大御所ではなく、歴代チャンピオンに代わったことでしょう。挑戦者もコンビ結成15年以内に拡張されたため、審査員と挑戦者が同期というケースも見受けられ、上下関係があいまいになっていた。そのため、“あの大御所がそう採点するなら仕方ない”感もなく、多分に情実が入っていたように見えました。実際、審査員を務めた、ますだおかだの増田英彦とブラックマヨネーズの吉田敬は、採点にさまざまな感情が入り混じっていたことを告白しています」
また、敗者復活もこれまでは大井競馬場からだったのが、テレビ朝日のすぐ横に。視聴者には会場費や移動の車代をケチっているようにも映った。
「優勝の副賞にあったファミマのプレミアムチキン1000本には失笑が起きていました。無名の新人枠も変人キャラばかりで印象に残らなかったですね。むしろ気になったのは、出場者よりも、審査員に2004年優勝のアンタッチャブルだけがいなかったこと。山崎弘也が一度芸能界を引退した柴田英嗣を許していないのは有名な話ですが、今回の審査員はコンビのうち一人が出るスタイル。それでも出ないということは、『アンタッチャブル』としては出たくないということでしょう。二人の不仲は相当根深そうです」(前出・お笑い関係者)
さまざまな欠陥が露呈した「M-1グランプリ」。果たして来年もあるのだろうか?