――これまでテレビやネットなどで、事務所移籍や素行、恋愛にまつわる数々の疑惑が報じられてきた藤井リナ。自身のツイッターやブログでは一切、口を閉ざしてきた彼女だったが、数々の報道は事実だったのか、陰謀だったのか、本誌だけに“真実”を語ってくれた。藤井リナ本人が、自身の疑惑についてメディアで語るのは、これが初だという。“これまで”の事の真相から、個人事務所を立ち上げた“これから”とは?
(写真/江森康之)
インターネットなどで“お騒がせモデル”としてのイメージが定着してしまっている藤井リナ。昨年8月、10年以上在籍した大手事務所を離れ、経営者として個人事務所「株式会社ステラエンターテイメント」を設立【註1】した。さらに、去る4月23日、11年間看板モデルとして活躍してきた「ViVi」(講談社)を今年7月、30歳を区切りに卒業することが報道された【註2】。
新たな一歩を踏み出すこの機会に、これまでに藤井リナの疑惑について再三報じてきたサイゾーが、彼女の独占インタビューに漕ぎ着けた。長き沈黙を貫いてきた疑惑について、ついに口を開く――。
――独立の経緯については、著書『リナイズム』(双葉社)【註3】にも書かれていますが、今から3年ほど前から考えていたとか。
藤井 はい。お仕事で商品の見せ方を考えているうちに、スタッフの方から「職人みたいだね」と言われることがあって、実は裏方が向いているんじゃないかな、と思い始めたんです。徐々に年齢も重ねてきて、若くてフレッシュなモデルを育成したいと思うようにもなったし、化粧品や美容品など、自分が本当にいいと思うものをプロデュースしたり、いろいろしたいことを考えると、独立して自分で会社を作ったほうがいいかもという方向になってきて。それで事務所に相談したところ、理解を示してくれて、円満退社となりました。
――「素行不良が原因で解雇」【註4】、あるいは「結婚」【註5】という報道もあり、円満退社のようには見えなかったのですが。
藤井 どちらも、まったく事実とは異なることだったので、正直びっくりしました。私の認識では、そういった記事が出る場合、事前に(記事を掲載する)編集部から事務所宛に連絡があるはずなんですが、それが一切なく、友だちからのメールで初めて知ったんです。「えっ……?」と固まってしまいましたよね。
なぜ一言聞いてくれなかったんだろう。結婚報道に関しては、「結婚するんですか?」と聞いてもらえたら、(結婚)するならいずれバレるから「する」と答えるし、しないなら「しない」できちんとお答えしますよ。
――誤解されるような行為があったのでは?
藤井 百歩譲って、普段から仲良くしている男の子が「彼氏」と誤解されるのはわかりますが、彼自体がいないときに、「年内に挙式」と報道されるのは、誤解のしようがないですよね。いったいどこからそういう話が出てきたのか、本当に不思議でした。
――大手事務所を離れることが決まり、後ろ盾がなくなり、面白おかしく書かれたのでは?
藤井 どうなんでしょう。でも、当時はまだ所属していた頃ですし。
――あるいは、強い意志を貫く性格が災いしてしまい、悪い記事を書かれやすいのかも。
藤井 うーん……見た目は派手なところはありますけど、基本的にプライベートは質素なんですよ。クラブにも遊びに行かないし、だから本当にわかりません。
――一般人の見解としては、「モデルさんはきらびやかな世界にいて、交友関係もとにかく派手そう」と思いがちです。
藤井 私もこの世界に入るまでは、ちょっとした先入観があって、芸能人やスポーツ選手との親交会みたいなのが定期的に開催されるんだろうな……と思っていたんですけど、一度もそういった会が開かれたことはないです。時代が変わっちゃったんですかね。私の場合は、食事に行くとしても少人数。後輩モデルと2人とかそれくらいです。人見知りなので、知らない人が多い席ではほとんどしゃべらないんです。
――自分から積極的に男性に声をかけることはない?
藤井 そういうのは、どちらかというと苦手です。
――恋多きタイプですか?
藤井 「あの人、素敵だな」と思うことは多いんですが、惚れっぽくはありませんね。恋愛は少ないほうだと思います。
――これまでアイドルや歌手、実業家など、多くの男性との熱愛が報じられてきました。
藤井 噂されることは多いんですけど、事実と異なる報道ばかりで驚きました。もちろん、まったく知らない人と噂になったことはありませんが、その友人とたまたま1年ぶりに会ったときのことが報じられたりとか、相手の男性も「ウケるね」と特に気にしていませんでした。
逆に、恋人がいるときは、いつも2人で堂々と歩いていたんですけど、交際を始めて結構たってから報じられましたね。
――以前所属していた事務所では、恋愛は禁止されなかった?
藤井 それはありませんでした。恋愛によって仕事に悪影響が出るならダメですが、恋愛すること自体は「いいよ」と言われていました。
――交際報道が事実と違うのに、否定しなかったのはなぜですか?
藤井 私自身は、初めのうちは良いことでも悪いことでも、事実と違うことが報じられることに違和感があったんですが、以前の所属事務所が「訂正する必要はない」という方針ということもあったので、その意向に従っていました。
――著書『リナイズム』には、「恋愛か仕事か? どっちかひとつなんて、選べない!」と書かれていましたが、恋愛にのめり込みすぎて仕事に影響があったことはありますか?