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第1特集
各局"枠"事情から見るドラマの舞台裏【2】

視聴率ジリ貧で有名枠もいいかげん頭打ち!? 月~日まで各局全ドラマ枠一覧!

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──ここでは各局の全ドラマ枠の傾向と7月期の注目ドラマを見てみよう!

月曜日

■TBS「月曜ミステリーシアター」
20:00~20:54
【過去作品】…『確証~警視庁捜査3課』(13年)
【7月期】…『名もなき毒』
【特徴】
13年4月期より開設された、枠名通りミステリー小説を原作とするドラマ枠。平日唯一の20時台のドラマであり、かつては「ナショナル劇場」(パナソニックドラマシアター)として『水戸黄門』等を放映していた。10月期からは椎名桔平主演『刑事のまなざし』が始まるが、パナソニック1社提供が終了するこのクール以降、安定した視聴率の確保が重要になるだろう。

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■フジ「月9」
21:00~21:54
【過去作品】…『ロングバケーション』(96年)『ラブジェネレーション』(97年)『HERO』(01年)

【7月期】…『SUMMER NUDE』
海辺に暮らし、海の家をたまり場にする山下智久・香里奈・戸田恵梨香という3人の主要キャストに、長澤まさみが“行方不明の元恋人”という役で絡む、王道ラブストーリー。その都合の良い設定や安っぽいセリフと展開は「あり得ないwww」と嘲笑されることもあったが、結果的にツッコミ視聴層を誘発。また、ただでさえ憂鬱な月曜日の夜だけに「このぐらいベタなほうがちょうどいい」という声も。
【特徴】
「月9」と一般的にも枠名で語られることのある国民的なフジテレビの看板枠。80~90年代ドラマブームを牽引し、『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』など恋愛ドラマのイメージが強いが、『ひとつ屋根の下』『西遊記』『HERO』『ガリレオ』などもこの枠。最多主演俳優は木村拓哉で計9回。

■TBS「ドラマNEO」
24:28~25:07
【過去作品】…『イロドリヒムラ』(12年)『終電バイバイ』(13年)『放課後グルーヴ』(13年)
【7月期】…『天魔さんがゆく』
【特徴】
定評のあるテレ東深夜枠に匹敵する、TBSが実験的な試みを続ける注目枠。『イロドリヒムラ』ではバナナマンの日村勇紀を主役に北川悦吏子&堤幸彦というコンビを実現。続く『終電バイバイ』では注目の劇作家・岩井秀人を脚本に起用。10月スタート『変身インタビュアーの憂鬱』も中丸雄一×三木聡という組み合わせで期待大。

火曜日

■フジ「火9」
21:00~21:54
【過去作品】…『ナースのお仕事』(96年)『フリーター、家を買う。』(10年)『謎解きはディナーのあとで』(11年)
【7月期】…『救命病棟24時第5シリーズ』
【特徴】
『ナースのお仕事』ほか、『踊る大捜査線』『海猿』『ハチミツとクローバー』など、映画との絡みが多い枠。また『フリーター~』の二宮和也、『謎解き~』の櫻井翔、『ラストホープ』の相葉雅紀など、ジャニーズ主演作も多数。「月9」と並ぶ、フジテレビらしさがある。

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■フジ「火10」
22:00~22:54
【過去作品】…『GTO』(98年)『僕と彼女と彼女の生きる道』(04年)『ブスの瞳に恋してる』(06年)

【7月期】…『スターマン・この星の恋』
主演・広末涼子、相手役が『あまちゃん』で注目の福士蒼汰、脚本は岡田惠和、演出は堤幸彦。座組は期待大だが、シングルマザーの広末が出会った福士が「宇宙から来た王子様」というSFで、星を越えた純愛もコメディ路線のギャグもふるわず、視聴率は低迷。

【特徴】
『GTO』や『アンフェア』などシリーズ化された作品のほか、『僕の生きる道』『鬼嫁日記』『結婚できない男』など恋愛の先にある結婚・親子・家族をテーマにすることも多い。最近は『幽かな彼女』『スターマン・この星の恋』、10月期『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』と、なぜか幽霊→異星人→陰陽と謎の展開。

■NHK「ドラマ10」
22:00~22:48
【過去作品】…『八日目の蝉』(10年)『セカンドバージン』(同)『カレ、夫、男友達』(11年)
【7月期】…『激流~私を憶えていますか?~』
【特徴】
『八日目の蝉』檀れい、『セカンドバージン』鈴木京香、『離婚同居』阿部サダヲ、『マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと~』松坂慶子、『カレ、夫、男友達』真木よう子など、タイトルと主演俳優を見れば濃厚さが伝わる“いい味出してる"こってり枠。重いテーマ×しっかりした演技で、常に安定したクオリティを保つ。現在は井川遥『ガラスの家』放送中。

■TBS火曜深夜
26:29~26:58
【過去作品】…『クロユリ団地~序章~』(13年)
【7月期】…『ぶっせん』
【特徴】
前クールの『クロユリ団地~序章』からドラマ枠に。同作は前田敦子主演のホラー映画『クロユリ団地』の前日譚として公開前にスタートし、7月期放映の『ぶっせん』はドラマ放映後に舞台化という、不思議なメディアミックス枠である。今のところの特徴はそれくらいで、今後どういった枠になるかは未知数。

水曜日

■テレ朝 水曜21時刑事ドラマ
21:00~21:54
【過去作品】…『はぐれ刑事純情派』(88年~)『はみだし刑事情熱系』(96年~)『相棒』(00年~)
【7月期】…『警視庁捜査一課9係 season8』
【特徴】
テレ朝名物「刑事ドラマ」枠。80年代から続いた『はぐれ刑事~』『はみだし刑事~』が00年代に相次いで終了するも、後続の『相棒』が大ヒット。今最もオンタイムでテレビを見る年配層のハートを掴み、安定した視聴率をキープする。10月期は『相棒』Season12。

■フジ「水曜10時」
22:00~22:54
【過去作品】…『お水の花道 女30歳ガケップチ』(99年)『彼女たちの時代』(同)『家族ゲーム』(13年)
【7月期】…『ショムニ2013』
【特徴】
ここ数年はバラエティ枠で、14年ぶりのドラマ作品が13年の櫻井翔主演『家族ゲーム』。よって、まだカラーや傾向などはないが、『ショムニ』に関しては、10年前の平均視聴率 21.8%に比べ、本年は1ケタ台もチラホラ出るなど大苦戦。10月期にはヒット作『リーガル・ハイ』続編が控え、ここは外せない。

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■日テレ「水曜ドラマ」
22:00~22:54
【過去作品】…『ごくせん』(02年)『ハケンの品格』(07年)『家政婦のミタ』(11年)

【7月期】…『Woman』
満島演じるシングルマザーの困窮した日常に、大病、実母との確執、夫の死の真相と難題が並ぶ。それらとコントラストをなす美しき母性と純愛は、正座して観たいほど秀逸。が、その重さゆえ、のんびり見るには不向きで、ライト層含む大ヒットにはならず。

【特徴】
『ハケンの品格』の派遣社員、『ホタルノヒカリ』の干物女、『シェアハウスの恋人』のシェアハウスなど、時代性あるテーマを果敢に取り入れる。10月期は『トッカン 特別国税徴収官』等に続く女性の“官”シリーズ『ダンダリン 労働基準監督官』。

■テレ東「ソコアゲ★ナイト」
23:58~24:45
【7月期】…『孤独のグルメ』Season3
【特徴】
平日深夜帯番組の総称。4月期水曜は『めしばな刑事タチバナ』で、2期連続の食×ドラマ。コアファンに向けた丁寧な作りは、テレ東深夜という僻地に相応しい味のある仕上がり。

■日テレ 水曜深夜
25:29~25:59
【7月期】…『フレネミー―どぶねずみの街―』
【特徴】
7月期主演の2人はEXILE、前期は『NMB48 げいにん!!』、前々期は『SKE48のマジカル・ラジオ』。つまりAKBorEXILE若手の訓練の場兼ファンサであり、露出増目的らしき枠。

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