夏目三久、職業タレント。日本テレビアナウンサーとして、2007年の入社から半年で、昼の帯番組のアシスタントに大抜擢。報道からバラエティまでこなす大型新人として将来を嘱望されていた。しかし11年、日本テレビからの退社を決断。タレント転身後、初のレギュラー番組『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)で、歯に衣着せぬ物言いのタレントであるマツコ・デラックス、有吉弘行の2人と堂々と渡り合う姿に、驚いた人も多いはず。かつての優等生的イメージから抜け出し、文字通りタレント(=才能)として勝負する道を選んだ夏目さん。今回「サイゾーpremium」のリニューアルに合わせ、同じく新たな一歩を踏み出した彼女にインタビューした。
──フリーになって最初のレギュラー番組『マツコ&有吉の怒り新党』が、深夜としては異例の高視聴率を獲得し、開始からわずか半年でテレ朝のゴールデンタイムと言われる23時台に昇格するなど、順調な滑り出しですね。
夏目 それは私の力ではまったくなく、ラッキーな場所にいられたというのが正直なところです。人気も実力もあるマツコさんと有吉さんと一緒にやっていく中で、みなさんに支持されているならとても幸運だったと思っています。
──番組初期は、そのお2人が夏目さんに対してキツめに言うことも多かったですが、最近は3人の息がぴったり合っているように感じます。
夏目 あの番組は、台本もないし打ち合わせもなくて、本番前に3人で話すこともないんです。初期の頃は、2人が「番組をこうしていきたい」というスタッフに対する意見や文句を、私が代表して受けるという構図でした。今は番組の方向性や、今は誰がしゃべる番で、「ここは誰に落としてもらおう」という3人の呼吸ができてきた。そういう意味でチームワークが生まれてきているのかもしれませんね。
──マツコさんと有吉さんは、女子アナ嫌いを公言されていますよね。そんなお2人でも、女子アナ出身の夏目さんに一目置かれているように見えます。