──1975年に連載がスタートした、少女マンガ界を代表する作品『ガラスの仮面』。今年の7月には、連載開始から36年目にしてついに47巻が発売され、大きな話題を呼んだ。その作者であり、さまざまな神秘現象の体験者としても知られる美内すずえ先生に、いよいよクライマックスにさしかかった同作への思いと、初めて明かされる過去の"新宗教・教祖説"の真相について、語っていただいた。
(写真/田中まこと)
──今年7月に発売された『ガラスの仮面』47巻では、連載36年目でついに、北島マヤと速水真澄が、お互いの気持ちを確認し合うことになりました。待ち望んでいたファンも多いと思いますが、ファンからの反応はいかがでしたか?
美内すずえ(以下、美内) 反応はとても良かったですよ。「30年間読んできて、やっとここまできたと思ったら涙が出ました」というお便りやメールをたくさん頂きました。マヤと亜弓が目指す『紅天女』がどうなるかということより、真澄とマヤの恋がどうなるのか、はらはらしながら待っている方が予想以上に多いことに驚きました。そういえば以前、「私が死ぬまでになんとか完結させて欲しい」と、70代のイタリアの方からメールを頂きましたが、その方も2人の恋の熱心な応援者でした。