カメラマン藤代冥砂×「月刊」シリーズ編集長 宮本和英　「月刊」シリーズはなぜ"売れた"のか!?

　雑誌スタイル、コンビニ販売、低価格、女優やモデルなどの絶妙な人選、そして「女性を撮らせたら宇宙一」の藤代冥砂に代表される、カメラマンたちの"エロく美しい"写真の数々──。「アイドル写真集」の概念を変えた、あの「月刊」シリーズの"勝利の秘密"に迫る！
（当特集は2008年7月号掲載のものを再構成・編集したものです）

　1998年秋、初めてコンビニで「月刊 永作博美」を見たときの衝撃を覚えている人も多いのではなかろうか。有名女優をここまでエロく、アーティスティックに撮影した写真集が、630円で売られている──。

　それまでのアイドル写真集とはすべてが異なっていた、この「月刊」シリーズ（以下、「月刊」）は、それまでアイドル写真集を手に取ることなどなかった女性にまでも人気を博し、世間一般のアイドル写真集に対するイメージを変えてしまった。