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神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第56回

国後・択捉は日本の領土なのか? アメリカの去勢と歴史的歪曲【中編】

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ダミー社の隠蔽体質と御用メディアのタッグ

神保 永田町を舞台に、米ソ冷戦が行われていたということですね。

宮台 大事なことは、鳩山一郎さんの世代までは愛国主義者が「対米自立」つまり自主路線を取った事実です。戦前も「右」といえば「対欧米自立」です。ところが、アメリカ傀儡政権である岸信介以降は、「右」の意味が変わってしまう。「親米右翼」などという、それまでありえなかった存在が、「右ヅラ」をするようになります。

 アメリカは、自分たちの利益のために、ソ連が絶対に飲むことができない無茶な交渉態度を、日本に強要したわけです。「解決した領土問題を、むりやり未解決にしろ」というアメリカの無体な要求を、外務省が受け入れてしまったのは、なぜでしょうか?

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