サイゾーpremium  > 特集  > 1万人以上が集結するなか、逮捕者も......

──福島原発の事故により、原発の稼働停止などを求める反原発デモが活発になっている。安保闘争以後、最大級の人数を集め、また多数のデモが同時に起こっている。だが、かつてのような暴力的デモとは違う、新たなスタイルも話題に。日本独自ともいえるこのデモのあり方を見ていく。

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『ストリートの思想』

「素人の乱」による「反原発デモ」では、DJやバンドなどの演奏を使った「サウンドデモ」やインターネットを使ったデモの告知、報告などのスタイルに注目が集まっている。参加者も1万人を超え、行政や警察も無視できない力を帯びてきているようだ。一方、こうした「ピース」に見える運動の裏ではすでに逮捕者も出ているため、半端な覚悟で参加するとトラブルに巻き込まれてしまう可能性もある。いわゆる「運動家」ではない一般人の参加が多いことが今回の特徴だが、落とし穴はないのだろうか?

 軽トラックの荷台でシャウトするミュージシャンや、防護服を身にまとって公道を練り歩く人々──。東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故により行われた「反原発デモ」は各地に拡散。多数の警察官が警備にあたり、60年代末期から70年代初頭に起き、最大で30万人以上を動員したという安保闘争以後、沈静化していた日本のデモに再び活気が戻ってきている。

 今回の原発問題では、日本だけでなく、フランスやドイツ、香港など諸外国でもデモが起こっており、イタリアでは国民投票で原発再開が凍結されるに至った。それと呼応するように、日本のデモもさらに盛り上がりを見せている。

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