フジ＋アスミック・エース×東宝　そして村上春樹×トラン・アン・ユン、ハイブリッド陣営による邦画の可能性

「CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評」とは？

本誌連載陣でもある批評家・編集者の宇野常寛氏が主宰するインディーズ・カルチャーマガジン「PLANETS」とサイゾーがタッグを組み、宇野氏プロデュースのもと、雑誌業界で地位低下中のカルチャー批評の復権を図る連載企画。新進気鋭の書き手たちによる、ここでしかできないカルチャー時評をお届けします。見るべき作品も読むべき批評も、ここにある！

今月の1本
『ノルウェイの森』

福嶋亮大［文芸批評家］×森直人［映画ライター］×宇野常寛［批評家］

──87年刊行の村上春樹の大ベストセラーが、約25年の時を経て実写化された。売れに売れた原作だけに、製作発表時から期待と不安を寄せられてきた同作だが、映画好きの間では製作陣の"豪華共演"も話題となっていたところ。2010年末ついに公開された同作を、「村上春樹作品の実写化」と「映画興行における取り組み」という2つの観点から考察する。