(写真/有高唯之)
3月に都庁で行われた「非実在青少年」条例改正案に反対する大物マンガ家たちの記者会見。その中に"豪ちゃん"こと永井豪の姿を見て、ある種の説得力を感じた人もいたのではないだろうか? そんな氏が「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)で自伝マンガの連載を始める。40年を越えるキャリアを通してあらゆるジャンルを開拓してきた氏だが、自伝マンガを手がけるのはこれが初めてだという。
「ええ、もともとマンガのキャリアはすべて創作で固めようと思っていたんです。だから依頼を受けて2~3週間、いろいろ考えて頭の中がパンクしそうになりましたけど……覚悟を決めました。ほかのマンガ家たちの自伝マンガと一線を画すには、現実とフィクションの狭間を行ったり来たりするのがおもしろいんじゃないかと。作品の中のイメージを誇張したりしながら、フィクションと現実がクロスするようなつくりにしようと思ったんです」