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──映画の原作を人気マンガに求める流れが、近年の邦画界ではトレンドになっている。熱心なファンの多いマンガほど、彼らの納得のいく作品を作るのが難しいのは明白。にもかかわらず、実写映画化の流れは絶えない。マンガ界が映画とのメディアミックスをやめない理由はどこにあるのか?

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あまりのひどさに、「最悪の特撮映画」の単位として『1デビルマン』というスラングまで生んだ映画『デビルマン』(上)と、「キャラをそのまま役者にしただけ」と批判された映画『20世紀少年』(下)。

『海猿』(04)、『NANA』(05)など2000年代半ばから、マンガを原作とする邦画が増えた。今月は『ソラニン』(小学館)が封切られ、今春以降も、『君に届け』『GANTZ』(共に集英社)など、人気マンガを原作とした映画が控えている。だが、『ゲゲゲの鬼太郎』(07)、『デビルマン』(04)などの例を見ても、人気のある作品だからといって安易に実写化すれば、結果として原作のファンから「原作レイプ」と批判されることは容易に予想できる。

 近年のこの潮流に対し、「だんだんマンガ原作映画は減っていくはずです」と、京都精華大学マンガ学部客員教授で『マンガ進化論』(P-Vine BOOKs)などの著書を持つ中野晴行氏は言う。

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