――盗撮、覗き、覚醒剤……大きなスキャンダルを連発し、芸能界からだけではなく、社会からも放逐されてしまった田代まさし。08年6月、3年余りの刑期を終え出所したマーシーは、その後の苦難の道のりをどう振り返るのか? スキャンダルに打ちのめされた人間は、どんな変化を見せるのか? 出所後の復帰会見時より、数段顔色、滑舌もよくなっていたマーシーに聞いた。
取材は、レインボータウンFM(79.2MHz)での番組『田代 中村 南部 アクアちゃん』(毎週水曜日・午後8時~)の直前に行われた。この日のゲストは高須基仁氏。
──出所から1年半が経過しました。お仕事は順調ですか?
田代(以下、田) 出所したばかりの頃は、本当になんにも仕事がなかったですけどね。当時のスケジュール表見ると、インタビューが月に3件で、あとは真っ白とかね。でもありがたいことに、CSやインターネット、FM、雑誌などにレギュラーを持たせてもらえて、徐々にいい風が吹いてきていて、昨年暮れにはスケジュールが真っ黒になってた。小さい仕事も多いけど、とにかく一歩ずつでも前へ進もうと思って、仕事を引き受けているわけだけど。
──事件後も、やはり芸能界の仕事を選ばれた理由は? 芸能界はすぐに復帰できて、事件を起こした人たちに甘いという世間の批判もありますが。