"目殺師"と異名をとるほどの鋭い目つきには、いささかの疲れの色が窺える。94年にジャニーズ事務所をやめて以来、大沢樹生は、試行錯誤の末、自ら芸能事務所を立ち上げ、俳優業と社長業を兼務している。現在、所属タレントは大沢自身を含め7名。ここまでの道のりには、いかなる試練、困難、苦悩があったのだろうか?
──まずは、大沢さんが社長を務めている株式会社ドリームフォープロモーションを、06年に立ち上げたきっかけについて教えてください。
大沢樹生(以下、大沢) それまで大きな俳優事務所に所属していたんですが、大所帯の事務所の、いち所属俳優という立ち位置に違和感を覚えるようになったんです。やっぱり有名球団のいちプレーヤーよりも、弱小チームでもいいから自分は4番打者でいたいと思っていますので。