──ここまでは、多くの芸能人や芸のプロが副業として飲食店を経営しており、そのメリットを浮き彫りにしてきた。だが、彼らにとっては、ビジネス以上のうまみがあったのだ──。
(左上より時計回りに)「KA-RA-DA factory」(楽々本舗)、「レゾナンス」「コットンクラブ」(共に、コットンクラブジャパン)、「京寿々」(あじわいフーズ)のHP。
たこ焼き店「たこばやし」や韓国料理「菜彩」を経営する吉本興業、懐石料理「伊真沁」のホリプロ、「mu-MU」や「Alux」などのレストランを傘下に持つエイベックスなど、アップフロントに限らず、大手芸能プロが飲食業に手を出すケースは珍しくない。ここまで本文では、芸能活動の一環から見た"うまみ"を紹介したが、そのほかにもメリットはあるようだ。
「飲食業とは、仕入れたものを加工して販売する形態。『仕入高』と『売上高』が大きく異なることは当たり前で、利益を操作しても露見しにくい。その過程は不透明な部分も多く、マネーロンダリング向きの業種としても有名です。また、同じ銘柄のビールでも居酒屋とバーで値段が違うように、粗利益率を上げることも可能なため、関連会社に持っていると税金面で便利なんです」(飲食コンサルタント)