──今年7月、創刊から33年目を迎える老舗カルチャー誌「スタジオ・ボイス」が休刊した。名だたる雑誌が次々となくなる今、その存在意義が問われ、生き残るすべを各誌模索し続けている。今回、瀕死のサイゾーも救済を求めるべく、雑誌とWEBのプロに論争を繰り広げていただいた──。
泥臭くロックに浸かりながら雑誌を作り続けた松村氏(左)とホリエモンからも愛されたIT伝道者・小飼氏。異なるプラットフォームに生きる二人が紙文化の未来を忌憚なく語ってくれた。
小飼 弾(以下、弾) 休刊おめでとうございます!
松村正人(以下、松) ありがとうございます(笑)。確かに憑きものが落ちた感じはありますけどね。
弾 雑誌の衰退は必然ですから。次のステージに進むためには休刊はマイナスではないですよ。
松 ただ、自分の代で終えてしまったという切なさというか……。前に、「スタジオ・ボイス」(以下、SV)と同じ版元なんですが、「Tokion」という雑誌でも編集長をしていて、それも僕で終わったんですよ。またかよと(笑)。