年末の風物詩「NHK紅白歌合戦」と「日本レコード大賞」。だが、その出場者や受賞者をめぐっては、「国民不在」の人選ばかりで視聴者はシラケムード。そんな2つのイベントに隠された「大人の事情」と「きな臭い噂」を、スポーツ紙芸能担当記者(A、B)と週刊誌芸能担当記者(C、D)が考察する。
紅白&レコ大
大晦日に放送される紅白歌合戦と12月30日に放送される日本レコード大賞のこと。どちらも半世紀以上の歴史を持つ、芸能・音楽界随一の権威番組のはずだが、国民の音楽志向の多様化などを受け、その影響力は近年、急激に低下している。
A 例年、バーニングプロダクションの意向が大きく働く日本レコード大賞だけど、今年はいまいち票固めの動きが鈍いようだね。
B いつもなら、バーニングが夏頃から動くから、かなり早い段階で決まるものなんだけど、今年は審査員であるスポーツ紙記者も決めかねている。12月頭の段階では、バーニングと昵懇の長良プロダクション所属の氷川きよしと、今年もそこそこの実績を残したEXILEとの一騎打ちだよね。最後にバーニングがどんな判断をするのやら。ちなみに、北川大介という世間的には無名の演歌歌手が大賞の最終候補に残っているのにもカラクリがある。彼の後ろ盾は、作曲家の叶弦大。レコ大の主催者である日本作曲家協会の常任理事だ。叶はたいそう北川のことがお気に入りのようで、審査員にかなりの働きかけをしたそうだよ。