清純派で売り出そうとした時期もありました。
女優の沢尻エリカが、22歳年上のクリエーター、高城剛と結婚することになり世間を騒がせたが(1月5日現在)、業界内ではこれを機に所属してきた大手芸能プロダクション「スターダストプロモーション」から解雇され、女優業を引退する可能性が高くなったともいわれている。
「今回の結婚について、スターダストは寝耳に水。これまでも沢尻は、背信行為を繰り返していますからね。事務所からしても、代わりの若手女優はいくらでもいる。業界でのメンツやほかの所属タレントたちへの影響を考えると、解雇するしかありませんよ。スターダスト幹部も、そんなことを洩らしていました」(大手プロ幹部)
タレントの管理については比較的寛容な姿勢を取っているスターダストだが、それをいいことに沢尻は羽を伸ばし放題。一部で報じられたように、10代の頃には、グッドウィルグループの折口雅博元会長と、20代になると高城との交際を開始した。
この間、スターダストは、映画女優として沢尻を育てようと、自社が製作を手がける映画などに積極的に抜擢してきたが、本人はスクリーンの外で、期待を裏切る言動を繰り返し、激しいバッシングを浴びることになる。
「07年9月の『クローズド・ノート』の舞台挨拶での"別に"発言を受けて、バッシングはピークに達し、その後、女優業を休業をしている状況ですが、事務所としては、それまでの女の子っぽい役どころの路線から、本人のキャラを生かした役どころで次回作をスタンバイ。08年中にも復帰させる予定だったんです」(元事務所関係者)
ところが沢尻は、08年1月になると高城とロンドンに渡航。そのまま現地に住み着いてしまった。事務所としては、数週間で帰ってきて、国内でおとなしくしてくれるものだと思っていたら、現地で英会話学校にまで通い始め、事務所が用意した復帰計画に乗る様子がない。そのため、当初から予定されていたCM撮影や雑誌の仕事などを除き、「1年間は女優活動を休業」と発表する形になったようだ。
「スターダストとしては、かなり折れた対応をしているのに、その後も沢尻は自ら仕事に復帰しようという姿勢を見せていない。休業期間が終わるはずの昨年12月になっても、事務所にはまともな連絡もなく、知らぬところで『結婚報道』が流れる始末。事務所としては、赤っ恥をかかされたようなもので、沢尻への信頼感はまったくといっていいほどなくなっています」(同)
スターダストは、沢尻の復帰の場として、いくつかの映画作品を用意しているとのことだが、これも拒否するようなら、両者の亀裂は決定的になる。
「これが沢尻ひとりに頼っているような弱小芸能プロなら、頭を下げてでも彼女を説得して、現場復帰させるでしょうが、スターダストには、次世代の女優として、北川景子や夏帆、高山侑子などといった素材が控えていて、かつての沢尻のように社を挙げて売り出しに力を入れている。事務所としては沢尻のいない分、彼女たちの活躍の場ができたと考えているくらいで、焦る必要はないんです。一方の沢尻も、06〜07年にかけてこなした映画やCMの仕事での膨大な収入が、まだかなり手元に残っている。昨年、今年とかなりの税金を払わないといけないのですが、税金分は親切に事務所がキープしてくれているから、こちらも焦る必要がないんです」(事情通)
それでも、スターダストとしては、これ以上の特別扱いはできないはず。事務所が抱える500人以上のタレントやモデルにも示しがつかないため、冒頭にあるように「契約解除」という選択も踏まえて、今後、沢尻と折衝を進めていくようだ。
大手芸能プロを解雇となれば、今後これまでのような華やかな活動をするのは難しく、「結婚と引き換えに芸能界の表舞台から引退」となる可能性のある沢尻。結婚後はグラフィックデザインの勉強をするそうだが、それも本人が選んだ道であり、祝福に値するのだろう。
(編集部)