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現役社員が語る"我が社のタブー"【1】

[保険・金融業界編]厳しいノルマをこなすためなら、どんなタブーも犯します!?

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「大和証券」の公式HPより。

登場企業──[大和証券]
          [野村證券]
          [日本生命]
          [東京海上日動]
          [損保ジャパン]
          [三菱東京UFJ銀行]
          [みずほ銀行]


新入社員は1年で半分が退職

[大和証券]

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島田紳助の功罪と引退の是非【8】

お笑い評論家ラリー遠田が語る紳助「秩序」と「混沌」の二面性から見る M-1グランプリとの相似形

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■島田紳助とは「即ちM-1グランプリ」である

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ラリー遠田氏の著書『この芸人を見よ!2』
(サイゾー)。

 紳助の近年最大の功績といえば「M-1グランプリ」の開催である。2010年に惜しまれながら幕を閉じたこのお祭りは、紳助あってのものだった。お笑い評論家・ラリー遠田は、M-1こそ紳助そのものであったという──。

 芸人・島田紳助には、2つの顔があった。ひとつは、冷静沈着に時代の流れや周囲の状況と自身の能力・適性を分析して、的確な判断を下す知性派の側面。もうひとつは、自らの信念を押しつけがましいほどに熱く語り、素朴な感情をむき出しにする、感動好きで気分屋の側面。彼の中には、この2つの相反する要素が分かち難く同居していた。

 紳助の一連の言動や芸能活動は、この二面性から考え直す必要がある。彼はなぜ、あれほど客観的で冷静な分析力がありながら、時として過度に感動を押しつけるようなマネをしてしまうのか?また、そこまで直情的な性格でありながら、なぜ時として何もかも突き放したようなシニカルな目線で笑いを取ることもできてしまうのか?すべては、彼が二面性のある人物だからだ。彼の中のジキルとハイド、「秩序」と「混沌」のメカニズムを理解すれば、答えはおのずと見えてくる。

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島田紳助の功罪と引退の是非【7】

元相方・松本竜助が(降霊で)語る紳助「紳助は今"信頼できる人物"の元へおつかれさん、逃げ切りや......」

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『紳竜の研究』(アール・アンド・シー)。

■島田紳助とは「貝になる男」である

 島田紳助を誰よりも知る男、松本竜助。06年に急死した彼の今の思いを聞くべく、最後に取材班は有能な霊能者・福山ていしん氏の元へ。不遇な後半生を送った彼の口から語られたのは、意外にも紳助への感謝の言葉だった──。

 今日は、お二方(取材したライター、編集者)を守ってらっしゃるご先祖様のお力をお借りして、松本竜助さんを呼んでいただきます。4~5分間お時間を頂きますね......。

 さて、ご先祖様が竜助さんを連れてきてくださいました。若い頃のお写真よりも髪の毛が薄く、疲れた顔をしてらっしゃいます。「さっきまでヒカコのところにいたのに、なんであんたらに話をしなきゃならんのだ」と、ちょっと怒ってらっしゃるようです。【註:竜助氏の妻・妃加子さんのことか】亡くなってからもご家族を見守ってらっしゃるようです。これから竜助さんの言葉をお伝えします──。

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島田紳助の功罪と引退の是非【6】

国際文化人・デヴィ夫人が語る紳助「怒涛の『30分ひとり語り』に感銘──このタイミングは警察の"温情"?」

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デヴィ夫人の著書『デヴィの「ここま
で言ってよろしいかしら」』
(あうん)。

■島田紳助とは「圧倒的な話芸の人」である

 数々のバラエティ番組で共演したことのあるデヴィ夫人は、島田紳助の圧倒的なしゃべりの才能に触れ、感銘を受けたことさえあるという。しかし、その裏にやはり、黒いモノを感じておられるようで......。

 島田紳助さんの引退は、日本の芸能界にとって大きな損失だと思います。かつてわたくしは、彼に敬服したことがあるんです。それは、8年ほど前の『オールスター感謝祭』(番組改編期の春と秋にTBSで放送されている大型クイズバラエティ)でのこと。5時間以上の生放送で、200人以上のタレントさんが出演するんですけれど、コンピュータの故障でクイズができなくなってしまった。その間彼は、アドリブだけで番組を繋いでしまったんです。30分近く、ひとりでしゃべり通して、爆笑、爆笑の連続。日本にもすごい方がいらっしゃるなと舌を巻きました。その後も紳助さんのレギュラー番組にはすべて出させていただきましたけれど、収録時間いっぱい出演者を楽しませてくださる。実に頭の回転が速い、聡明な方ですね。

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島田紳助の功罪と引退の是非【5】

レストラン評論家・友里征耶が語る紳助「『寿司 はせ川』はまるで居酒屋!? 引退後は飲食業もダメになる」

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■島田紳助とは「味のわからない人」である

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彼の経営していた各店は、現在平常営
業を続けている様子。スタッフブログ
などでも言及はナシ。(写真は西麻布
「寿司 はせ川」)

 宮古島の喫茶店「TOMURU」のほか、東京・西麻布の「寿司 はせ川」、「お好み焼き のろ」など、飲食店オーナーとしての顔も持つ紳助。果たしてそちらの実力はどんなものだったのか? 自腹・覆面のレストラン評論家・友里征耶が斬る!

 島田紳助が経営していた「寿司 はせ川」(港区西麻布)のホームページを見ると、「子どもの頃、寿司屋になりたかった。大阪で店を構えて自分は満足してたけど、店員たちが『東京に行きたい』と熱く言うので今回店を出した」というようなことが書いてあるんですね。しかし、私に言わせれば、その挑戦は無謀というか、紳助と店員たちは東京のまともな寿司を食べたことがなかったんだろうな、と思います。

 07年9月に「はせ川」が西麻布にオープンしてひと月くらい後に、足を運びました。お店は2階なんですが、階段にズラッと開店時の祝花があった。それが、うつみ宮土理に古田敦也、石田純一、井上公造と、また微妙な面々で......。そしてお店に入ると、店員が皆、インカムを付けてるんですね。そこから「これは寿司屋じゃないな」と。そんな高級寿司はないですよ。それに、たくさん客が押し寄せてくるならともかく、私が行った平日の夜はガラガラでしたからね(笑)。

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島田紳助の功罪と引退の是非【4】

番組制作者が匿名で語る紳助「"笑い"と"情"を兼ね備えた市井の感覚を持つ唯一無比のお笑い芸人」

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■島田紳助とは「唯一無二の才能を持つタレント」である

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『クイズ!ヘキサゴンII 2010合宿スペ
シャル』
(ポニーキャニオン)。

最近ではコワモテの側面ばかりにスポットが当たる一方、視聴率男として多くの人気バラエティや特番で辣腕を振るっていた島田紳助だが、彼が出演していた番組の制作者は、紳助の功罪をどう見るのか? 匿名を条件に語ってもらった。

「サイゾー」もそういうところがあると思うけど(苦笑)、週刊誌は基本的に有名人や話題の人を叩く記事になりがちです。これまでも紳助さんの記事に関しては、女性マネージャーへの暴行事件や東京03への恫喝問題など、否定的なものが多かった。ですが番組制作の現場では、おおむね好意的。芸人というよりは、司会者、プロデューサーとして、唯一無二の才能と嗅覚を持っている人物である、という評価は一致していますね。

 それらを踏まえた上で、「芸能人としての彼のスゴさ」は、世の中の批判によく表れていると思う。話術に優れ、冗舌にして毒舌、一方で偽善的な面も確かにある。笑いという面では毒舌だけど、毒舌だけで笑いを取る芸人は掃いて捨てるほどいる。だけど番組で涙を流したり、途上国に学校を作ったりすることは、偽善と批判されましたが、"笑い"と"情"を使い分けることができる芸人って、実はいないんです。

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島田紳助の功罪と引退の是非【3】

作家・宮崎学が語る紳助「島田紳助の引退で露呈した文化を殺す暴力団排除の異常性」

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宮崎学氏の著書『暴力団追放を疑え』(ち
くま文庫)。

■島田紳助とは「暴力団排除の被害者」である

 連日芸能マスコミを賑わせてきた島田紳助の黒い交際。有象無象の情報が駆けめぐるが、"ヤクザと付き合う"とはどういうことなのだろうか? 暴力団問題に詳しい作家の宮崎学は、暴力団を排除することは文化に悪影響を及ぼす、と警鐘を鳴らす。

 そもそも私は、島田紳助とヤクザとのつながりには、まったく興味はありません。ただ、法に触れるような違法行為があったならともかく、「ヤクザと付き合いがあったから引退しなければならない」という風潮には異議があります。この点で、島田紳助を全面的に擁護したいですね。ヤクザと食事をしたとかメールを送ったとか犯罪でもないことで批判するのは間違っていると思うからです。

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島田紳助の功罪と引退の是非【2】

ジャーナリスト・田原総一朗が語る紳助「テレビと吉本興業は紳助を守るべき! 引退の必要は全くない!!」

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■島田紳助とは「『わからない』と言える人」である

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田原総一朗氏の著書『ジャーナリズムの
陥し穴』
(ちくま新書)。

 紳助さんは引退はすべきではなかった。なぜなら、引退する理由が何もないから。メディアは「すぐにスキャンダルが暴かれるだろう」と書き立てたが、結局、本人が話したこと以外には何も出てきていない。つまり、あれはとても正直な会見だったわけです。

 紳助さんが暴力団と関わりを持つ発端となったのは、テレビ番組での右翼に関する発言。十数年前のバラエティ番組でのことで、本人は収録現場を盛り上げるために、カットされることを前提で話したはず。なのにカットしなかったのは、テレビ局のミスだ。その上、テレビ局と所属事務所は、右翼の攻撃から紳助さんを守ろうとしなかった。紳助さんは弁護士に相談したけれどもいい解決策がなく、親しい元ボクサーに頼るほか手がなかった。その結果、元ボクサーが暴力団に解決を頼んだ。紳助さんを非難する人はこういう場合、「ではどうすべきだったか」意見を言うべき。解決策を何も言わずに一方的に批判するのは、説得力がない。

 僕も『サンデープロジェクト』(テレ朝)で右翼を批判して、街宣車が15台ほど来たことがある。そのときは、ひとりで右翼団体200社相手に2時間以上討論して解決した。でも、それは僕がジャーナリストだからできること。タレントには無理でしょう。

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島田紳助の功罪と引退の是非【1】

『行列』『深イイ話』『鑑定団』は終わらない!? 王様"島田紳助"がテレビにもたらせた賛否

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(絵/金子ナンペイ)

 8月23日、突如芸能界引退を発表したタレント・島田紳助。騒動の余波も冷めやらぬ中、彼の魅力と負の側面を検証するべく、本誌でも緊急特集を行うこととした。田原総一朗による「司会者としての実力」、宮崎学による「裏社会とのつながり方」、ラリー遠田による「お笑いタレントとしての軌跡」などなど、紳助のさまざまな顔を、それぞれのスペシャリストが独自の目線で評価。さらにさらに、まさかの相方・竜助まで登場(降霊)!島田紳助とは、何者であったのか──?

 暴力団との"黒い交際"が発覚し、電撃引退を発表した島田紳助。引退会見では利害関係のある交際は否定したものの、その後の報道では、山口組系極心連合会の相談役とされる元ボクシング世界チャンピオンの渡辺二郎被告を通じて、同会の橋本弘文会長に送っていたメールの詳細な内容が報じられるなど、親密な関係が明るみになっている。

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"通"が選ぶタブー破りの海外ドラマDVD【8】

NHK・海外ドラマ担当Pが選ぶ「韓国歴史モノから『グリー』まで! NHKが送る話題作」

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【選者】
荒谷紀子[NHKプロデューサー]

 NHKは『刑事コロンボ』(72年~)や『大草原の小さな家』(75年~)の時代から海外ドラマを放送し、この分野の草分けの役割を果たしてきたのは確かですが、実は編成局内の海外ドラマ担当はたった3人、しかも私自身はもともと報道の人間で、長年この分野に携わってきたわけではなく......。けれども、作品選定にあたって視聴者目線にならざるを得ないことが、かえってプラスに働いている部分もあるかもしれません。

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ホームズがスマホを駆使して現代のイギリスに復活!?
/Colin Hutton (C)Hartswood Films 2010

 そういう私の視点でこの夏イチオシの作品は『SHERLOCK(シャーロック)』【1】です。『シャーロック・ホームズの冒険』(85年~)や『名探偵ポワロ』(90年~)など、根強い人気を誇る英国ミステリーの系譜に連なる作品ですが、ホームズが現代でスマホを駆使して活躍するという設定が非常に新鮮です。

 オススメ作品の2つ目は、これまた看板コンテンツである韓国歴史ドラマの『トンイ』【2】。朝鮮王朝を舞台にした作品で、韓国歴史モノの人気に火をつけた『宮廷女官チャングムの誓い』(04年~)や『イ・サン』(09年~、現在総合テレビで放送中)と同じ、イ・ビョンフン監督作です。韓国歴史モノは50~70回の長編なので、ストーリーが重層的で見ごたえがあります。

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連載
“超”現代哲学講座
哲学者・萱野稔人の
“超”現代哲学講座
『国家、権力、そして暴力とは何か?知的実践による解説。』

映画でわかるアメリカがわかる
町山智浩の
映画でわかるアメリカがわかる
『映画を通してズイズイっと見えてくる、超大国の真の姿。』

マル激 TALK ON DEMAND
神保哲生×宮台真司の
マル激 TALK ON DEMAND
『ゲストと共に“ワンテーマ”を掘下げるネット発の時事鼎談。』


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